月の葉っぱ

夜明けはもうすぐそこに。

生まれた季節を思う。

自分の生まれた季節を思う。

 

私が生まれた季節、

それは、雪がふわふわと舞う冬。

 

少し、寒さが大きくなった今、

そんな空気に包まれたいなと、

生まれた季節について、

思いを寄せてみる。

 

 

とてもとても静かな空間

 

ふぅっと、

息を吐いたら、その音しか聞こえない

 

まっしろな雪と雪の山

  

ゆきがたくさん、積もって

ゆきがたくさん、舞って

 

見ているだけで自然と頬が緩み、心おどる。

 

声を出して笑ったら、

自分の息が、まっしろくて、

まっしろい風船になって、そこに浮かぶ

 

それをパチン、と手でたたいてみたり

パタパタとして、動かしてみる

その周りをぐるぐるとまわって

消えていく姿をじっと見る。

 

雪の静かな空間と、太陽のあたたかな光

その空気にずっと、包まれていたい

 

もっともっと笑って、たくさん笑って

そこにある自然に向けて、

自然な笑顔で、そこに立つ。

 

そうしたら、そこにだれかがいるような

だれかが見守ってくれているような気になる

 

ふわふわとお話しして、

ふんわりした言葉で何かを伝える。

それでも伝わるような、

そんな友達に会えるかもしれない。

心から会いたいと思ったら。

 

 

冬に生まれた私は、

騒がしい空間の中で埋もれていると、

あの静かな雪山の中にいたい、

キラキラと銀色に輝く雪山に触れていたい

と、いつも思う。

 

光る太陽が雪山にうつって、

その青空と、銀色の雪山が私の目の中に映る。

 

雪の飾りに、雪のおかし、

雪の飲み物に、雪のワンピース

たくさんの雪に囲まれて、

雪山に注ぐ太陽に

ありがとう、とさけんでみる

そして、大きく両手を振ってみる

 

小さい頃のように、

たくさんたくさん、意味もなく、

無邪気に笑って笑って、大声で笑う。

 

 

自分の生まれた季節を思う。

 

まだ見ぬ冬の雪に、心を寄せる。

想像の中の雪は、ふわふわ舞って

私に触れた瞬間、とけてなくなる

 

 手のひらに雪がついていないことに気づくと、

冬はもう少し先なんだと気づく

次、雪に会えるのはいつだろう。

そう、思いながら冷えた手をにぎる。

 

 

 寒さが厳しくなりました。

お身体にお気をつけてお過ごしください。