月の葉っぱ

夜明けはもうすぐそこに。

メモにあった本当の気持ち

 

とてもねむたいときに書いたのか、

とてもしんどいときに書いたのか、

いつ書いたかおぼえていない紙があった

 

ひきだしの中に隠れていた小さな紙

ノートのはしっこか、

ルーズリーフのはしっこか

うしろに文字が書いてあるけれど

きれいに切られてしまって、

文字ではなくなっている

 

ただのごみかな?

そうおもいながら、裏返したり

向きを変えたりしてみると、

ひとこと、たったひとことだけ、

ちゃんと読めるように書いてあった

ぽつん、と。

 

その音でふと思い出す

 

いろんな資料やノート、

不用だと片づけてたくさん捨てたとき

ふと目にとまったひとことが

どうしても捨てられなかった

だから

この小さなひとことだけを囲んで

まるく切り取ったんだ

 

 

自分がどうしたいのかわからず、

もやもやして、

どことなく集中できなかったとき

何度も同じことを考えていたとき

 

目の前に、たったひとことだけ、

ぽんっとおかれた気がした。

 

これはなんだろう、と思いながら

今書き留めなくては消えてしまう、と思い

ノートのすみっこにメモした

 

何度も同じことを考えて

頭の中には何が入っているのか

本当の気持ちがどこにいるのか

まったくわからなくなっていた

 

そんなときに、

頭の中からふわっとこぼれおちて、

目の前にあらわれたひとこと

 

たったひとことになってあらわれた

本当の気持ちはたったひとことだった

あんなに何度も考えていたけれど、

本当の思いはたったひとことで表せる

シンプルなものだった

 

これから先、

このひとことに添って、

このひとことと一緒に前を向こう

 

このひとことを、

わすれないようにしよう。

 

 

もう2017年はすこししかない

でも、今の手帳の表表紙に貼っておこう

つかれてくたくたになってきている手帳

メモがついた途端にやる気になったみたい

 

このメモと、この手帳と、

残りの2017年、大切にすごそう。