月の葉っぱ

夜明けはもうすぐそこに。

レシピブックも読む。

本を読むことが好きです。学校へ行くカバンにはいつも二冊入れています。朝にはいつも、行きに読む本と帰りに読む本をどれにしようかと悩み、決断する、という習慣があります。

どれを入れようかな、と悩む時間が好きで、いつも他の用意以上に時間をかけていたりします。なぜかその時間の間は素の自分でいられるような気がするため、朝の一番好きな時間です。

 

今日はもう何度も読んでいる本一冊と、新しく買った本一冊をブックカバーで包み、一冊の本のようにして持っていきました。何度も読んでいる本をもう一度読むと、また違う言葉が頭に入ってきて、いつでも新鮮な読書が味わえます。

大抵朝の時間には新しい本を読んで新しい朝の時間を過ごします。そして少し疲れた帰りの時間は何度も読んでいる本をさらさらっと読んでみる、いつもそんな読書をしています。新しい本を読んだあとは、読んだ部分を思い出しながら学校へ向かいます。そうするようになってから、毎日同じのように見えても、朝に新しい何かを学んでいるから、毎日新鮮な一日だと思うことができます。

 

 今日、なんとなくレシピブックを開いてじーっと見ていました。材料を読んで、ひとつひとつの行程をじっくり読んで、できあがりの写真を見る。ふと、その時間、この時間、とても楽しい!と思えました。読書と言えるかはわからないけれど、これも私にとってとても楽しい読書のひとつだ!と思いました。

 

特にすごいわけでもなく、ただ私にとっての新しい気づきでしたが、自分の好きなものが増えた気がしてとても嬉しくなりました。普通の本だけでなく、レシピブックも読んでみる。そうすることで、読む世界がもっともっと広がるような気がしてますます楽しくなってきました。一段階、二段階と少しずつ行程を重ねて作っていく様子を想像する。それだけで、そのレシピを読まなかった前にはなかった幸福感が得られる。

 

すべて想像でも、普通の読書以上に立体感を感じることができる。そこがとっても楽しい。

 

まだまだ読みたいものって近くにあるんだな、と思ったのでした。