月の葉っぱ

夜明けはもうすぐそこに。

変な髪型だと…。

 

つい最近まで、あまりに髪を短く切られすぎたため、全く外へ出られなかった。自分の顔とあまりに短くなった髪がなかなかフィットしなくて、出掛けた先にあるあらゆる鏡、窓に写る自分が嫌で外へ出られなかった。通りすがる人とは全く関係ないから、へんてこな髪型で歩いている人がいてもいいのだけれど、やっぱり本人がしんどかったら関係ないこともなく。髪がうまくいかないだけで、こんなにも行動が制限されるとは思ってなかった。それなりに納得のいく髪の時は、すぐにでかけていたし、友達の誘いにものるし、誘うし、なんにも考えていなかった。髪は大事だ…。髪がうまくいかないと、服もどれでもいいやとなるし、かばんもどれでもいいやとなる。そしてますます、むすっとした顔で歩くことになる。変でも別にいいもん、とやけくそになってしまう。

 

こんなことしたいな、これ今度参加してみたい!そんなことがたくさんあったけど、この髪じゃ行きたくないと思って、髪を切る前にるんるんで予定していたもの、すべて行かなかった。髪ごときでなんともったいない。でも、どうしても楽しめない気がする。自分の髪が嫌だ嫌だと思っている間はなんにも楽しめない。 

 

 そして、ようやく、髪がのびた。なんとか外出でき、必要なものを買ったけれど、全く外に長居することなく、さくさくと帰ってきた。この髪型に悲しみながら、むかつきながら。そう、むかつく元気も怒る元気も少しずつ出てきた。切られすぎた時はもうすべてがどうでもよくなってしまっていた。気に入らない髪は、ちょっとした風邪のようなものだった。すごくだるいわけではないけれど、外へ出るのがしんどい。そんな感じの風邪にかかっていた。

 

友達に会える日が近づいてきた。以前まであまりにも待ち遠しかったのに、今は、あぁこの日が来てしまったと思ってしまう。髪を切る前に会いたかったとか、髪がもっと伸びてから会いたかったとかもやもや考えている。連絡も少しおっくうになっていると、向こうからの連絡も途絶えがちになる。あんなに楽しみだったのに、髪型ひとつでこんなに嫌な気持ちになるなんて…

 

でも、ま、いっか。

へんな髪型でも行こう。何でもいいや。長いこと部屋にいたから、体も休まって動きたくなってきた。とにかく、会ってしまえば髪のことなんて忘れて、会話を楽しめるかな。髪のことなんて気にせずに、会話することを楽しもう!心から楽しめて良い日を過ごせるように気持ちを高めよう。でもきっと、たくさん笑いあったときなどに、ふと窓や鏡に写った自分を見てかなりショックを受けるだろうな。ちょっと億劫、かなり億劫。

でもまぁ、傲慢な気持ちにならないからいいことなのかも、そう考えて、なるべく、少しでも納得のいく髪型にしてがんばって外に出てみよう。誰も見てないし、誰も気にしない。自分だけが気にしているだけだから、自分がそのことを忘れてしまえばいいんだよね。よし、自分を意識せずに、友達の話だけにのめりこもう。

 

当分は髪を切りたくない。

これからは髪を伸ばそう。

 

 

 

ひさしぶりの、

特に何にもないけど、何かある大学生の日常⑦

今日は8月8日

 

今日は8月8日、

何度もどしゃ降り

そして何度もとってもあつい晴れ

 

今日は何度も洗われて、

晴れが来る度に、洗い立ての風景があらわれて

瞬間がすべて新鮮だった

 

そして洗われた後の夜の空には、

とってもまんまるの、ほのかな黄色の光を放つ月

 

何度も洗われた風景には

雫がまだ残っていて、そこに今日の月の光があたる

 

洗われた後の空気が新鮮。

呼吸をするだけで心地よくなる

 

今日はこんな日

今日は8月8日

満月が4つの日

そして満月の日

 

明日はどんな日かな?

 

小さな幸せ

 

小さな幸せが当たり前にならない人でありたい

 

雨と思ったら晴れになってる幸せ

お気に入りのスカートを着ている幸せ

 

電車のホームのさきっちょでは

新鮮な空気が吸えるように感じる幸せ

 

大きなスイカを買って帰るおじいちゃん

きっと家族みんなで食べるのかなと想像させてくれる幸せ

 

友達と連絡が取り合えたとき

友達と会えるとわかったとき

友達と話せて、一日を一緒にすごせるとき

 

素敵な言葉をかけてもらえたとき

知らない人でもドアを開けて待っていてくれるとき

 

滑り止めハンガーで、服はおちないはずでも

洗濯ばさみでとめてくれる優しさ

 

お気に入りの靴の音

今ここにしかない時間

 

ひとりでいることがたのしいとき、

ひとりでいることがさみしい、

そんなときに一緒にいてくれるひとがいるとき

 

イヤホンをはずして外の音を聴く

イヤホンをつけてまた音の世界にもどる

イヤホンと音楽によって、ふたつの世界を感じることができる幸せ

 

小さな幸せ、大切にして

当たり前に感じる人にならずに、

小さな幸せに出会うたびに

大切な思い出だな、と感じて

守っていけるような人になりたいな

 

 

雨、道、光

 

小さい頃、

雨が降っているとき、

歩道の水にうつった光を踏んづけたくて、

ずっと下と前を向いて、

そのきらきらだけを見ながら歩いていた

 

どうして光がどんどん先へ

いってしまうのかと不思議で、

何度もそれを追いかけて走ってみたりした

 

結局、前の方に見える光を踏みつけたことはない

 

でも、それだけを夢中で

 

歩道の水のきらきらと、

水にうつる光のきらきらを、

見つめ続けて、歩き続けていたことが

 

なんだか不思議な小さい頃の小さな思い出

 

みんな同じ?

 

「思考は現実化する」

まだ読んだことはない

 

でもふと思ったこ

 

みんなの思考が現実化するとき、

外の世界が内面の世界を表している

 

ならば、

すべてみんなの内面の世界であって、

みんなにとって共通の世界なんてあるんだろうか

 

みんなが見ている外の世界が、

ひとそれぞれの世界なら、みんなにとっての「共通」、「普通」なんて誰にも通じないだろうし、それに当てはまる人もいないだろう

 

みんな違う世界を見ている

その中で「同じ」を求めることなんてできるのかな

 

 

 

言葉を紙に

 

音楽を聴いて

本を読んで

素敵な言葉をたくさんあびる

 

そして、それを書く

紙に、ノートに、付箋に

 

書かれるまでは、なんにもない空間だったのに、

書かれたあと突然、大切な紙になる

丁寧に扱わないと壊れてしまうような気がする

 

最近はそんな宝物のような紙が増えてきた

 

たくさんの言葉が宝物になる

その宝物が増えることも、

その言葉に出会えたことも、

これから出会えることも

 

ぜんぶ丸めて幸せ

自分だけの、自分だけが感じる、

幸せだなぁと思う瞬間、

あふれるいろんな幸せと、

同じようで同じでない不思議な幸せな瞬間

 

今日もその瞬間にたくさん会えますように

 

 

 

何かをすることの意味

 

絶対に意味がない!と思うことでも、

それをやったほうが、

自分にとっても相手にとっても良い

それがどんな意味をなすかは自分ではわからないものだから

 

たとえばものをわたすとき、

すこしほほえんだりすること

 

意味がないから、意味がないならしない、

それはきっと自分にとっての利益のこと

自分に利益がないからしない、

それは自分に執着している気がする

 

何を意味するかは、受け取った相手にしかわからないもの

 

あふれるまま、ほほえむことができるようになれば、きっと、そんな利益や意味など考えなくなる

 

よっぽど楽しいときにしか笑顔を見せない

めったに笑顔を見せない

笑顔を無理に隠せば隠すほど、得られる笑顔も少なくなる

 

出せば入ってくる、と同じように、

自分が笑えば、いつか自分が笑ってほしいと思ったときに笑顔が返ってくる

 

それは自分がかつて笑顔を渡した人でなくても、確実に 笑顔は返ってくる

 

意味がないように思える笑顔に救われる人もきっとたくさんいる