月の葉っぱ

夜明けはもうすぐそこに。

なんかいいな

 

雨上がりの天気

下り坂を気持ち良さそうに自転車で降りていく人

 

上り坂をいっぽずつ、いっぽずつ、ゆっくりあるいていく人々。

 

晴れと曇りのあいだを飛ぶ飛行機

 

晴れの音、晴れの香り、晴れの色

 

リボンの光沢

 

元気づける曲を聞くこと

 

 

興味がなさそうなことにも

面白いことがたくさん隠れているんだろうな

って思うこと

 

ありがとうが中々言えない時に

ありがとうの歌詞がたくさん入った歌を口ずさむ

 

肌ざわりがさらさらなブックカバーに

麻の袋のような、ザクザクしたブックカバー

書店の文字が入った紙のカバーも

 

本の色に合わせた「ふせん」をはる

本からとびだした「ふせん」は、

本と一緒に「おなじだね!」と言っているよう

 

あ、と思い付いた言葉をノートの隅に

小さく書いてみたり

 

思い付いた言葉をまとめてみようか、

と頭をひねったり

やっぱり、そのままにしておこう、

と思ったり

 

たまには笑わないことも自分にとって

必要なんだと気づいたり、感じたり

 

しんどいときは、しんどいまま

そのままの表情をしたり

 

しんどいときこそ、

一つ一つの動作をとてもゆっくり丁寧にしてみたり

 

時間をはかるとき、

タイマーを使わずに時計をじっと見てみる

静かに秒針がおわりを告げる

 

なんかいいな、と思ったことを

なんかいいなバコにあつめてみる。

たまに中をのぞいて、

 

なんかいいな。

 

なんかいいね。

 

 

ね。

 

と言ってみる。

 

 

それも、

なんかいいね。