月の葉っぱ

夜明けはもうすぐそこに。

私が幸せだった日はいつも雨が降っていた。

もうあまり覚えていないのだけど、

小学生の頃、楽しみにしていた授業のある日はいつも雨が降っていた気がする。

 

この授業が好き!と感じていた時に窓の外を見ると

いつも曇っていたり、雨が降っていたりした。

 

その頃から、私の中では楽しさと雨の香りがくっついている。

だから、雨が降れば自然と今まで経験してきた楽しかったことを

心のどこかで思い出すからか幸せな気分になったりする。

 

もちろん晴れの日も楽しい日、たくさんありました。

でも、雨だからこそ小さいと思える楽しかったこともよく覚えている。

雨が思い出を吸収してくれていて、

別の日に雨が降ることで、また、ふっと思い出せる思い出がある。

 

今までで最も記憶に残っている雨の日と言えば、

高校入試の日だった。

 

それはびっくりするほどの大雨で、

慣れない道を大雨の中必死に歩いていた記憶がある。

制服もずぶぬれで、荷物もずぶぬれ、そして傘もあってと

そんななか受けた入試だった。

 

それでも、一緒に受けにいった人たちと会場へ向かう間に話せたこと、

一科目終わるごとに教室を出た時も、話し合えてずいぶんリラックスできて臨めた。

一緒にいれたことが心強かったことをすごく覚えている。

 

 

合格発表の日は幸い晴れだった。

でも、入学式はもはや嵐と言わんばかりの大雨!豪雨!

校長先生の話も全く聞こえない、次に動く指示さえ聞こえない…

でもそれがきっかけで隣の子と話して仲良くなったことを覚えている。

 

 

それからも雨の日は続く続く。

入学してからの数週間は常に傘を持っていたような気がする。

 

1年生の遠足、

始まりは晴れで外でバーベキューのような感じだったのに

途中から雨が降り出し施設のようなところに入ってレクリエーション。

慣れない人とバーベキューよりも

何かワークを通しての方が仲良くなれた気がする。

 

そして体育祭、

これもまた始まりは大丈夫で途中から大雨で中止になった。

残りのプログラムはまた日を置いて開催した。

 

それからの日はさすがにどんなことがあって嬉しかったとか

いまいち覚えていないけれど、嫌な気分になった日ってあまりないかもしれない。

 

そう、修学旅行も雨だった。

 

高校生活はあまりに雨が続いていて、

みんな卒業式もあきらめていたけれど、最後は快晴でした。

 

最後には「嵐のち晴レルヤ」とまとまることができました。

(この時ゆずの「雨のち晴レルヤ」が流行っていました。)

 

 

そして、大学入試の日、

なんと私が入試を受けにいった日は全て雨が降っていました。

 

ここも受けようか、と受けたところも

ここにいけたらいいな、と思うところもすべて。

結果どちらも幸せな結果となったので今思えばなんてことないです。

 

今までは「あ、雨だ…まただ…」と思っていましたが

ふと振り返ると、雨が降った日の後の結果って良いことが多かったな、

と分かりました。

 

晴れの日はもちろん明るい気分になれる、

でも雨の日も明るい気分になれる。

 

 

今までの流れから言うと

雨は嬉しいことが前兆なんじゃないかと思えるようになりました。

 

だからこそ、これからもきっと、

私が幸せな結果になる日は雨が降り続けるんだと思います。

 

 

先日の雨の日の後も、

素敵な縁がつながっていいことありました。

最近、雨が降るようになって温かいコメントを頂いたり

これからへのメッセージをもらえたりと

嬉しいことが舞い込んできます。

 

だから、

雨が降ったら、「これから何か嬉しいことが起こるぞ~」と

雨の日を楽しみに過ごすようになりました。

 

これが私の雨の日の過ごし方です。

 

そして時折、

雨の日だったからこそ覚えている思い出、

雨の日だったからこそ思い出せる思い出を思い出しながら

ほっこり嬉しい気分で一日を過ごします。

 

 

そんなふうに

雨が降り始めると「あ、雨だ!」と雪が降るように

幸せ気分にスイッチを入れ替えて雨の日を過ごしています。

 

 雨が降ると嬉しいことが起こる前兆、

そう思えたら梅雨の間は幸せ気分で過ごせそうです。

 

~♪

 

 

今週のお題「雨の日の過ごし方」