月の葉っぱ

夜明けはもうすぐそこに。

心の水、

心の水

 

心の中にある水を、

いつまでも澄んだ状態にしておきたい。

 

どんなときも

きれいな水を自分の中にためておいたら、

 

いつか自分が枯れてしまうくらいつらくなった時に

自分に注ぐことができる。

 

そしていつか、枯れてしまうくらい

疲れ切ってしまった人にも注げるくらいたくさん

透明でやわらかい水をたくさん、自分の中にもっていたい

 

そんな風に、

とうめいで澄んだ水をもっていたら、

 

きっと、その透明な水が目を覆ってくれるのかもしれない

そうしたら、目に煌めきがもどってきて、

澄んだ目で外の世界を見ることができる

 

 

その、透明の目のままで

誰かを見ていたら

きっと、フィルターを通してみることもない

 

何かうたがってかかることもない

 

もしも、にごった目で誰かを見てしまっていたなら

何かを思って、何かを発してしまったなら

 

目の向こうにいる人の心を傷つけてしまうかもしれない

 

そんなことにならないように、

いつまでも、とうめいな水にしておかないと。

 

とうめいな水でいたら、声もきっと透き通る

 

自分の発する声に、何のにごりもなかったら、

自分も、相手も、きっと心地いい。

 

笑い声も、純粋で透き通った声がいいな。

 

人を下にみるような、

あざけるような、

自分を卑下するような、

そんな笑い声は、笑い声であっても聞きたくない

 

もっと自由で透き通った声、

そこに何にも意味がついていない、純粋な笑い声。

 

 あふれでるとうめいな水は、

誰にも、何の思惑ももたせない

 

 そんな心でありたい。

 

 

でも

 

いつまでもとうめいの心でありたいのに

とうめいの心でいることは本当に難しい

 

とうめいを守ろうとしても、

いつしか「よく思われたい」、なんて思った瞬間に

墨汁が一滴たらされて

心の水は、うすい灰色の水になっていく

 

何かに対してむっとする

そんなことを繰り返していたら

ますますにごっていってしまう

 

じゃあ、 

1人静かにいれば、とうめいでいられるの?

 

いや、

必ずしもそうじゃない。

誰かと一緒にいることで浄化されることもあるから。

 

心の水をとうめいにできる、 

そんな人に出会えたこと に幸せを感じながら、

自分もそんな人になれたらいいな、と願う。

 

澄んだ心をもちつづけて、

守りつづけていきたい。

 

そうしていたら、

そのとうめいな心はいつしか文にもあらわれるはず。

そんな、

みえるようでみえない、とうめいな文が書けたらいいな。

 

 

これをみてくれた人にも

自分のためにも。