月の葉っぱ

夜明けはもうすぐそこに。

いつも笑顔のその先に、

 

とにかくいつも笑っていよう!と心がけてから、自然と笑顔でいられる時間が増えました。鬱々と不満や文句を言いたがっていた頃から、発言も笑顔の数も格段に違ってきました。そして、不満も文句もほとんど言わないようになって、自然と一緒に不満を言っていた友達から離れ、笑顔で話し合える友達が増えました。笑って人と話すことは本当に楽しい、さらに、笑い合えた時はもっと楽しい、今ではもっとたくさんの人と笑い合って話せたらいいなと思えるほど、人と話すことが好きになりました。

 

 

でも、ふとしたときに気づいたことがあります。

いつも笑顔でいることはゴールではないということ、

むしろいつも笑顔でいることが出発点なんじゃないか、ということです。

 

いつも笑顔でいること、その先には何があるのかな、

その先にこそ何かがあるのではないかな、

いつも笑顔でいること、その先にもっともっと広い世界があって、いつも笑顔でいること以上に楽しい世界があると思います。

 

 

いつも笑顔でいることは、かつての自分にとって大変なことで、無理することもありました。その頃はいつも笑顔でいることが自分にとっての最大の目標で、最終の目標だと感じていました。でも、自然と笑顔でいられるようになった今、もっとその先があると気づきました。

 

笑いたい、笑顔でいたい、その思いから表れてきた笑顔は「ひとつ」しかない、と思っています。その笑顔で人と話すと、いつもおんなじ笑顔、その笑顔で文を書いても、いつもおんなじ文の表情です。「いつも笑ってるね」はもしかするとおんなじ笑顔ってことなのかも、そう気づいてから、いつも笑顔でいることのその先へ行かなきゃと感じました。今まで書いてきた文を振り返ってみると、単一笑顔で書いてきた文だな、という感想を持ちました。

 

 

今、笑顔のその先があると感じるのは、ひとつだけの笑顔で過ごしてきて、自分の中がそのひとつだけの笑顔で飽和してしまったからです。いつも笑わない自分から、いつも笑う自分へ変化して、そしてさらに、自分の気持ちも表せるいろんな笑顔をだせるようになる自分になりたい、そうなろう、と今思っています。それがこれからの最大の目標であり、自分の目指す姿なのかな、と今感じています。そこへ到達したとき、さらにまだまだ先は続く、と感じるか、ここがゴールだと感じるかはそこへ行ってみないとわかりません。

 

すでにある言葉で言ってしまえば「表情豊か」になりたいということ、

私なりに言ってみると色んな笑顔ができるようになりたいということ。

 

その色んな笑顔という文字のように、たくさんの色をもった笑顔ができるようになれば、自分の中にたくさんの色が増えて、飽和する、飽きるなんてことなく「笑顔でいること」を心から楽しめるようになるだろうな。

 

笑顔ひとつでも、心から楽しいと感じたときにあらわれる笑顔、本当にただおかしくて笑う笑顔、感謝を伝える時の笑顔、相手を受け入れよう、許そうと思う笑顔、本当に色々、色んな笑顔。

 

それが自然とできるようになった頃、文の中にも色んな表情があらわれていくのだと思います。「文の表情が変わったね」「色んな文の表情があるね」と言ってもらえたら、いつも笑顔でいると意識して、ひとつの笑顔しか出せなかったあの頃から、自分が立てた目標に近づけたんだと気づけます。

 

 

いつも笑顔のその先に、自分の気持ちを表せる笑顔に、

そんな、自分の目指す姿になるために、たくさんの物、本、人、空間に触れて、たくさん栄養を補給していきます。出会ったすべてのものから学びを得て、表情豊かな私に、色んな笑顔ができる私に、自然と出会えるようになるまで、今の笑顔とともに毎日を過ごしていきます。

 

そんな、ちょっぴり感傷的な気分に浸って、それを書いてみたいと思う「芸術の秋」でした。

 

… 今週のお題「芸術の秋」…