自分の名前を、
すべてひらがなで書いてみる
カクばっていなくて
まるい字が6文字になる
曲線が多くて、
どこか愛らしくなる
漢字には意味が込められている
ならば、このひらがなには
どんな意味が含まれているのだろう
ひらがなの名前を書きながら
いろんな想像をふくらませる
このひらがなにはきっと、
優しさがある、明るさがある、元気がある
そうやって、
ひらがなの名前を書くとき、
自分なりのルールを意識する
名字と名前のバランスが、
左右ふんわりつりあうように書く
名字が重たく、
名前の存在が薄くなることはイヤだから。
カクばった勇ましいような漢字を、
時にひらがなに書き換えて、
音の持つ優しさをおもてに出してくる
強がらなくていい
名前には、もともと優しさが備わっている
優しさをいつも持っているなら、
どんなところへも行ける
まっしろな鳥のように
ふんわり軽く、
そんなふうに
なまえをかいてみる