悩みの数や深さや複雑さは、職業や立場ではなく、
人間としての成長度に関係するはず。(p.10)
何かを聞かれて、すぐに短くまとめて答えることなんて
できないし、したくない。(p.11)
私が見たいもの、会いたい人は、
人にとって特別なものではなく、私が見たいもの、会いたい人。
私が尊敬する人やものに会えたら、
それがいちばんうれしい。(p.23)
そういう、どんなところにいても自分の心地のよさを
感じられるということが本当に幸福なことなのではないかと
思った。(p.65)
視点が変わると心境も変わる。(p.67)
ふりかえって今思うと、
人生はなるようになっていると思う。
土の時もすこし不安はあったが。
なので、あまり心配しないことが大事なのだと思う。(p.73)
「いろいろなことに興味を持って人や物に近づき、
経験や失敗を重ねてきたけど、結局、
どんな人に聞いても知りたいことはわからなかった。
人が何かを知ってるわけじゃない。
自分の感覚に尋ねて、自分で判断するのがいちばんいい」(p.80)
「今できることを自分らしくやっていこうね」(p.80)
「結局いちばん、人生を学ぶのは、自然の営みからかもね。
木の葉が落ちて一周して戻っていくこととか、
繰り返される生と死の循環、毎日の中でふと聞こえてくる人の言葉とか、
そういうことからかもしれないね」
これからは自然の移り変わりや
聞こえてくる何気ない人の言葉を教師にしよう 。
そういう日常のささやかな事柄の中に
教えを見出せるような生き方をしたい。
そのためにはそう思えるような感受性を大事に育まなくては。
改めてそう思うと世界の見え方も変わってくる。(p.81)
「そう。心は変らないの。見た目だけ年とってしわくちゃになるけど」
(p.86)
「ああ~。私はこれから比較のないところで我が道を進んでいくのだな」
(p.90)
「人のことは気にしない。自分の感覚を大事にしてください。」
(p.96)
過去の選択による分かれ道のように見えるものは、
本当は分かれ道じゃないと思う。
どんな時も人生は一本道なんだと私は思ってる。
つまりその時はその選択しかなかったのだと。(p.110)
時間がたつと本当に出来事の価値が変わる。
どの地点から眺めるかで出来事の意味が変わってくる。
出来事は変化する。過去は変わる、だね。(p.126)
熱心にやっていたことに疑問を感じる時って、
そこから先に行くときでもある。
おもしろさや興味やワクワクを感じられなくなる時。
しばらくは自分のペースで好きなことをやってみよう。
そうしてみて何を思うか見てみよう。(p.127)
思いを見る。
私のこれからの目標は、
幸福感を自己コントロールできるようにすること。
外部に頼らず、外部のものに影響されない、
安定した幸福感を自分で作れるようになること。
毎日の暮らしを丁寧に送り、感情を安定させ、
心の奥に平安なよりどころである「ある根っこ」を作り、
不安定時にはそこに立ち返ることで
落ち着きと穏やかさを取り戻す。(p.136)
人が強くなるのは「失ったらどうしよう」から
「失ってもいい」にスライドできた瞬間だ。(p.148)
変化にはあらがわない。同時に、今あるものの価値を改めて感じる。
それらもいつかなくなるかもしれないと思えば、ありがたさが増す。(p.154)
人々が言う偉い人、すごい人、すごいことができる人を、
すごいと思いすぎないようにしよう。
すごい人は確かにすごいかもしれないけど、
すごいことがすごいのではない。
「私が思うすごい」が私にとってすごいのだ。(p.160)
この瞬間をうれしく生きる。うれしく思う。
そう、「この瞬間をただうれしく思う」。(p.174)
大事なものは心に記憶して
大事なものがいつなくなってもいいように生きよう。(p.199)
一生の中の、喜びと悲しみの分量は同じ。
しあわせと苦しみの分量は同じ。(p.203)
私はやはり、我が道を行く、(p.207)
気づくのが大事なんだって。いつも何を考えてるかに気づくこと。
それが大事って(p.213)
まあ、先のことは今はわからないから、
今は今できることをしていこう。とりあえず。(p.247)
茶の道というのは、自分を見つめ直すこと。
続けているとある時、自分を発見する瞬間があるという。(p.324)
人間世界は分業で成り立っている。
これからも苦手なことは専門の人にお願いしたい。
そのためにも私は私の専門を頑張ろう。(p.334)
私は、
自分の優先順位の高いものを選択しながら生きてきた結果、
今がある。(p.378)